ライブ・コンサート

2026.06.02

イーストエンド国際ギターフェスティバルでの各種イベント

リサイタルについては(ここここで)書きましたので、そのほかのイベントをまとめて書いておきます。

704406791_35698825226428818_354785601934 東京ギター展示会
毎年多くの製作家が新作ギターを携えて集まり、自由に試奏できるという楽しくも危険なイベント。今年も素晴らしいギターがそろいました。
弾いた中で印象に残っている楽器を列記します。(敬称略)

小林良輔
今回は杉トップ。新しい構造と合わせて立ち上がりが良い。でも小林ギターの木質を感じる音色や分離の良さは他のギターとも共通している。ナチュラルな塗装が美しく杉もいいかもなんて思いました。(危険だ)

・君島聡(河野ギター製作所
2022年からずっと試奏していますが、いつものことながら音量、バランス、弾きやすさとも申し分ない。日本材のギターが美しくもいい響き。(これも危険)

佐久間悟
ヨーロッパの伝統的ギター音を再現していてハウザーよりもハウザーらしいハウザーモデルと感じた。音量も申し分なく現代的弾きやすさもある。プロのユーザーが多いのも納得。ガラコンサートでディオン・チョさんがいい音出してました

関場大一郎
クラファンに参加してステファニーちゃん河野さんの試奏コンサートを見てから、どう成長しているか気になっている楽器。昨年試奏したときはブーシェらしい難しさを感じたが、以降プロの方が弾きこんだそうで音が出しやすくなったと感じた。透き通った音色は変わらないものの丸みが出てきたようにも思った。


試奏コンサート
展示楽器がホールで試奏されるコンサートを2コマ聴きました。

・尾崎琴音 × 閑喜弦介
Img_20260530_104631 尾崎さんはソルの同じ曲ですべてのギターを弾くという、誰もやってないけど試奏に相応しいスタイルでスタートして好印象でした。音が美しく演奏も手堅い方で今後の成長が楽しみです。
Img_20260530_113516 閑喜さんのコンサートはいろいろ行っているので一度は聴いたオリジナルや編曲ながら響きの良いホールで聴くのは格別で、楽器の違いを感じされてくれていましたが、音楽そのものを楽しむことに気持ちが行ってしまいました。ラミレスも良かったですよ。

・宮下祥子 × アントワーヌ·ボワイエ
Img_20260530_125201 楽器に合わせて曲を選んだり表現を考えるという心配りが感じられる演奏で、宮下さんは日本の巨匠だなあと思います。ビラロボスの協奏曲のカデンツァは圧巻でした。
ボワイエさんの演奏はこちらのとおり、異次元のものでぶっ飛びました。


ガラコンサート
705194280_35698851263092881_108332610026 今年も素晴らしいメンバーが揃って豪華なコンサートになりましたので、かいつまんで。
コンクールで45歳以上の特別賞を取られた三浦さんがはボッケリーニのソナタの第4楽章を立派に弾かれたのは素晴らしかった。
コンクール優勝者も含めアジアの若いギタリストのレベルも上がっていることを感じ、高齢化しがちなギター界を盛り上げていく交流の場になっていることを喜ばしく思いました。岡本拓也さん、斎藤優貴さん、ディオン・チョさん、ノッパコーン・ウアシリヌクロさんがの最後に弾いた四重奏の演奏にそれが現れていたことが素晴らしい。
その他、閑喜さんのいつもながらかっこいいジャズナンバーにしびれ、小暮浩史さんのフオッコで盛り上がり、宮下さんのカデンツァで巨匠再び、ボワイエさんのヤマンドゥナンバーで再度盛り上がり、イリーナさんの4曲も弾くサービス精神と、盛りだくさんの内容でおなかいっぱいになりました。
All 最後は演奏者、製作家、スタッフがステージに集まり大団円で3日間の祭典が締めくくられました。

終わって2日経ちますが、いまだに家ではイベントの話ばかりしていて、フェスティバルロスになっています。
毎回繰り返しになりますが、こんなに楽しいイベントを毎年開催してくれる樋浦さん夫妻には感謝することしきりです。今年もありがとうございました。

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2026.06.01

イリーナ・クリコヴァギターリサイタル

713764970_10225051762281065_151080691091 イーストエンド国際ギターフェスティバルで行われたイリーナ・クリコヴァのリサイタルを聴きました。
正に正統派の巨匠というべきギタリストでした。

ロシア仕込みらしく単純な半音階でも美しく歌い、丁寧なフレージングで音楽的完成度を高めており、ソルのモーツァルトの主題による変奏曲、カルドーソのミロンガ、タレガのアラビア風奇想曲、アルハンブラの想い出などは聴きなれた名曲でも魅了されます。

クリコヴァに献呈された曲では、イギリスの作曲家によるというポートレイト・オブ・ア・ローズが、きれいなメロディから始まってビルトゥオジティを発揮するようなパートもありなかなか面白く聴きました。

アグアドのロンド、バリオスの大聖堂の難曲では、緩楽章はメロディが天に届くかのように限りなく透明に響き、急楽章は相当速い演奏でしたがあくまで滑らかで十分な抑揚とともに演奏されました。

バラエティー豊かなプログラムを締めくくるのはショパンのワルツ第7番で、これがまたロシアのロマンティシズム感じさせる演奏で、当日の白眉であったと思いました。

アンコールの曲目は最後にバッハのチェロ1プレリュード、サティのグノシェンヌ1(これもたっぷりした演奏で良かった)があったこと以外すっかり失念しましたが(誰か教えてくれたら追記します)、途切れない拍手に応えて何度も出入りして演奏するステージングにも一流を感じました。

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イーストエンド国際ギターフェスティバルでAntoine Boyer三昧

今年もやってきたギター愛好家のための期間限定ディズニーランド、イーストエンド国際ギターフェスティバルが行われました。8年ぐらい前に注目してから来日を待ち焦がれていたAntoine Boyerがこのイベントに招聘されたので、できる限り追いかけました。

Img_20260529_160217 初日は小林良輔さんのギターを持参した友人のマスタークラスを聴講しました。
ジャズのライブもやる方なのでセッション的やり取りはあるだろうと思っていましたが、最後に大好きなジャンゴのヌアージュで、大好きな小林ギター同士の本格的なセッションを丸々1曲聴かせていただき、想像していた以上に楽しませていただきました。ついでに、以前購入して自分でも弾いたことがあるAn Ancient Tale楽譜も持参してサインしてもらいました。
マカフェリを持参した方のレッスンも聴講し、コードトーンを軸としたフレーズの作り方など興味深く聴講しました。

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2日目はギター展示会で展示されている楽器の試奏コンサート。

ここでは、驚くことに5本の試奏が全てインプロビゼーションで行われました。しかも、バラード、クラシックの体位法的で舞曲的なスタイル、南米風なリズミカルなスタイル、ビートを強調したポップなスタイルなど、ギターごとにスタイルを変えてソロ楽曲としてもほぼ完成された構成になっています。しかも、弾き比べにならないほどすべてのギターを完全に鳴らしきります。とんでもないものを見てしまったと思いましたが、これは始まりに過ぎませんでした。

713644459_10225051762161062_366512807888 3日目はメインのリサイタル。マカフェリタイプのアコースティックギターと小林良輔さんの7弦クラシックギターでの演奏でした。YouTubeはさんざん見てCDも聴いていましたが、それらはボワイエの水割りでしかなかった。。興奮のあまり順番がわからなくなっていますが、以下のような曲が弾かれました。
I loves you PorgyMy foolish heartLike Someone in Love
といたジャズスタンダードは7弦で演奏されました。どれもテーマが美しく奏でられた後に、センスの良いメロディとハーモニーのアイデアでインプロが続き心を奪われます。Stevie WonderのOverjoyedは複雑なアルペジオを伴うメロディを浮かび上がらせるテクニックが素晴らしい。
7弦の使い方として、メロディを低い音で弾き、さらに低くバスが足すことでバリトンギターのような響きでのパートを作って、楽曲構成に広がりを持たせているのは面白いと思いました。
自作曲ではSylvain Lucを偲ぶ曲は抒情的で胸に迫るものがあり、体位法を使った古楽風のAn Ancient Taleではクラシック音楽に対するセンスも見せてくれます。
Img_20260531_151910 マカフェリではエキサイティングなオリジナルや
ジプシージャズのスタンダードらしき曲に加えてビートルズのAnd I Love Her。さらにアルバムやYouTubeにはないYamandu CostaSamba Pro Raphaがピックのみで弾かれたのはビッグ・サプライズで、ヤマンドゥファンでもある自分は大興奮しました。
アンコールはまずNuages。かっこよくフェイクしながらのテーマからインプロまで、一番好きなジャズナンバーだけに感激もひとしお。最後は枯葉がアップテンポで弾かれ華やかに締めくくられました。
弾き比べ時の音から開始前はPA不要ではと思いましたが、適度な空間系エフェクトによるギターの音を生かした音響で心地よく聴くことができました。PAとも相性の良い小林ギターもさすがだと思いました。
<大事なことを書き忘れたので追記>
このギターはボワイエさんの細かいオーダーに合わせて小林さんが特急で制作し1週間前に完成、直前の水曜日に調整したばかりの楽器だったとのことで、コンサートの成功には小林さんのご尽力もあったことを追記しておきます。

Img_20260531_171951 終演後のサイン会で、最初の予約販売時にサイン入りを入手していたCDを持参したら、宛名として私の名前を書き足してくれました。当日の記念も欲しくなって、Tシャツを買ってそれにもサインしてもらいました。

Boyerさんはすでにマエストロの域に達している世界最高峰のギタリストであることを認識した3日間でした。Yamandu Costa以来の衝撃だったと思います。また、どこで会っても気さくに接してくれるナイスガイで、最近ボワイエさんが共演したMatteo Mancousoの(なんとリサイタルに来てた)のライブに行った話をしたら「彼は友達だ自分もそれ行ってたよ」なんては話してくれましたし。
終わったそばから再来日を楽しみに待つ日々が始まってしまいました。

<追記>ここに至るまでのボワイエさんとのギター製作のやりとりを小林さんがポストしていました。感動的だったのでここに貼っておきます。

ボワイエさんも今回の来日に満足されたようです。

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2026.05.29

Matteo Mancuso at Billboard Live Tokyo

Topics_ev21280_1777286444711057690 会社の同期3名でビルボードライブ東京で行われたマッテオ・マングーゾのライブを聴きました。

指弾きなのに超絶速弾きで、心地よいテンションも交えたメロディアスなフレーズをとめどなく繰り出す演奏は圧巻の一言。しかもまだ29歳でイケメンであることも手伝ってか音楽にさわやかさまで感じます。
我々の世代には懐かしさすら感じさせるフュージョン系のオリジナル曲がかっこよく、トリビュート感あふれるジェフ・ベックの悲しみの恋人達、非常に凝った編曲の チック・コリアのスペインまで演ってくれるというサービス精神も好ましい。ベーシストRiccardo Olivaのタイトなリズムと表情、観客にも敬意を示してくれるしぐさもありこの人も好きになってしまいました。
1780015179053 アンコールは2曲で、最後はDrop Dという曲だったそうでエキサイティングにで締めくくられました。

動画を撮っている人多くていいのかなと思ってたら録音録画OKだったらしい。若いアーティストらしく現代的な拡散マーケティングやってるんだなあと思いました。
ということでそれに乗っかって雰囲気だけ共有します。

<追記>家族が撮ったスペイン。かっこええ。

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2026.05.27

Egberto Gismonti & Daniel Murray Japan Tour 2026

Images_20260527125801 渋谷さくらホールで行われた標記公演に行きました。

ロビーではワインやカシャーサというブラジルのお酒をベースにした飲み物が売られていてハイボール飲んで気分よく開演を待ちました。サトウキビで作るお酒だそうでほのかな甘みがありおいしかった。

最初はジスモンチが登場して座るなり始まるピアノソロ。いきなり超絶な指さばきの上で流れる聞き覚えのある美しいメロディに魅了される。ジョビン、ピシンギーニャ、ビラロボスと続き、ブラジル音楽を時にしっとりと時に激しく余すところなく聴かせる絶妙なプログラム。

続いてジスモンチの10弦ギターも携えたダニエル・ムハイが登場してギターデュオ。
ギターでは打楽器的奏法でリズムと即興的に発生する複雑な和音を全面に出し、
お互い相手から目を離さないで繰り広げられる緊張感の高い演奏。
ギターを叩きまくり自由に弾くジスモンチにぴったり合わせられるムハイがすごい。
ここでムハイがステージに残され水とワイン。美しいメロディが良く歌われながら対旋律も加わるポリフォニックな編曲で、一番エモーショナルな時間でした。ソロリサイタルやって欲しい。

ムハイのソロをもっと聴きたかったけどジスモンチのピアノと入れ替わりチャーリー・ヘイデンの曲。「silence」だそうでこちらもエモーショナル。
そして、ムハイが戻ってピアノとギターのデュオとなりました。この組み合わせでは和声の広がりと音色のバリエーションで音楽の充実感が高まります。この構成でFrevoが聞けたのはうれしかった。

アンコールでは、ノルウェーで子供にお菓子と交換してもらったという民族楽器的フルートで、タップしてリズムを作りながら吹くという超絶技を披露。
Img_20260526_182917 さらに、終了アナウンス後も鳴り止まない拍手に応えてピアノソロでのオリジナル曲メドレー。大好きなPalhaço、Baiao Malandro(ムハイのアレンジで弾いた一番好きな曲)のメロディが聞こえて、最初に弾かれたInfanciaに戻るという大満足の内容でした。

前回聴いたのは2007年でしたが、ジスモンチ自身は見たところ当時とまったく変わりないどころか、演奏はパワーアップしているようにすら感じられ、 ムハイを交えたソロ、アンサンブル構成のバリエーションと豊富なトーク(こんなに話す人だったんだ)も手伝ってより楽しめたように思います。この調子ならまだまだ来日公演が期待できそうです。

アンコールの最後の部分の動画が公開されていました。

<追記>翌日の世田谷公演ではソロギターもあったんですね。それも聴きたかったなあ。

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2026.05.21

渥美幸裕 + 閑喜弦介

Ee6cb538c27f12529f096a9ec5d6afdbscaled カフェ ブールマンで行われた渥美幸裕さんと閑喜弦介さんのデュオを聴きました。

日本の伝統音楽をギターを通じて発信・伝承する『邦楽2.0』というプロジェクトのために小林良輔さんが国産材で作ったギター閑喜さんの小林ギターとの共演を楽しみにしてうかがったのですが、音楽そのものも大いに楽しむことができました。

演目はすべて渥美さんのオリジナルと編曲で、邦楽、民謡、踊りを取り入れたメロディとリズムに洋楽由来のハーモニーが融合して、邦楽から想像していたものよりずっと聴きやすくスリリングな音楽でした。注目の楽器は、ビジュアルもさることながら鋭さすら感じられる澄んだ音色が魅力的でした。

Img_20260520_201928 後半は尺八の長谷川将山さんが加わってエモーショナルな表現が増幅されるとともに、独特のブレイクが入るスリリングなセッションが展開されました。やはり空気の流れで奏でる楽器はギターと相性がいいなあと改めて思います。
閑喜さんはそういった楽曲においても完璧に適応しながら、閑喜さんらしいふくよかな音で個性も発揮していたのが素晴らしかった。多彩な奏者と共演されているのを聴いていますが、いつもながら対応力の高さに感心しています。

渥美さんは都度楽曲と合わせて解説されるJapanese Guitarの取り組みが興味深く、話の中にあった邦楽ならではの余韻を感じるところまで至るべく、また聴いてみたいと思いました。

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2026.04.20

ファブリシオ・マットス 河野、桜井、君島クラシックギター弾き比べ店内コンサート

649279075_1373338138146160_1492787412611 クロサワ楽器日本総本店で行われた標記コンサートにうかがいました。

コンサートは河野ギター製作所の君島聡さんによる使用ギターの解説を交えながら進められました。

最初は演奏者のファブリシオ・マットスさんが、高級ウィスキーのテイスティングのように短い曲で少しずつ音の違いが感じられるように選んだというトローバのスペインの城から6曲を桜井河野桜井RF君島(日本材)のフラッグシップモデルが順番に弾かれました。この段階では耳が慣れていないせいか違いがあまり判らずにいましたが、桜井RFの華やかさ、君島のパワフルさを特に感じました。

ビラロボスのワルツショーロは(多分)桜井河野で弾かれました。少し耳が慣れたせいか明るい音色の印象が残り、メロディと伴奏部分のアーティキュレーションの弾き分けが丁寧に行われた演奏も鮮やかで、なじみ深い曲を楽しみました。

次は、マットスさんに検定されたアマゾン組曲から5曲のうち3曲。日本材を使った君島ギターで弾かれましたが、リズミックでハーモニーも現代的な楽曲良さが良く引き出されていたと思います。

最後にブラジル各地のリズムを4曲。これは君島ギターのモダンモデルで弾かれました。とにかくパワフルで地域ごとに特徴のあるブラジルのリズムが際立ち、ここまでくると純粋にマットスさんの演奏を楽しんでいました。

アンコール的に台湾のフルート奏者が加わり、ブラジル風バッハ5番アリアが演奏されました。マットスさんが室内楽にも適していることを示すと言ったとおり君島ギターの性能がいかんなく発揮され、ギターのアルペジオの中に聞こえる対旋律がよく届き、フルートと互角のアンサンブルを楽しみました。

Img_20260419_123634_20260420144101 君島さんの解説に続いて演奏されるスタイルのおかげでいつもの弾き比べコンサート以上に音に集中する姿勢ができ、興味深く聴くことができました。

終演後は、音を確かめるべく展示されていたギターを弾かせていただいて、特に日本材ギターの美しさ、君島ギターのパワフルさだけでなく弾きやすさが印象に残り、ギター三昧の午後を楽しみました。

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2026.04.16

Tribute to Toru Takemitsu 鈴木大介 + 閑喜弦介

Hf7rwsjb0aa7puz カフェ ブールマンで行われた鈴木大介さんと閑喜弦介さんのデュオを聴きました。
この組み合わせのライブは何度が行われていながら初ライブを聴いて以来でしたので、大いに期待してうかがったところ想像以上の内容で大いに楽しませていただきました。

前半は「広島という名の少年」から。導入での幻想的インプロビゼーションから本編も自由に歌われアドリブも交えて弾かれるという、これまでにない演奏にいきなり心奪われます。
「波の盆」はデュオで演奏されることで、原曲のオーケストレーションに近くなるのと演奏上の余裕も感じられ、豊かな響きを楽しみました。
続いて、閑喜さんのライブでソロデュオで聴き、鈴木さんが1999年にタケミツメモリアルで渡辺香津美さんと弾いたのを聴いた「小さな空」をこの組み合わせで感慨深く聴かせます。
沖永良部島を舞台にした映画「青幻記」から南国風の楽曲では、武満のこれまで知らなかった一面を聴かせていただきました。
武満は作曲する前にバッハのマタイ弾いていたそうで、それに関連して「懺悔と後悔」。この曲も1999年の時から沖仁さんとのデュオ徳永真一郎さんとのデュオで聴いてきましたが、インプロビゼーションが入るのでいつも新鮮な気分で聴くことができます。
「訓練と休息の音楽」は初ライブ以来ですが、ブルーズテイストあふれたパートから、休息パートの武満らしい色彩感の対比が面白い。

後半は、「どですかでん」から。ほのぼのとしたメロディはゆったりとしたテンポで美しく、軽快なテンポになっても楽しげでアドリブテーマとしてもなじむなあと思いました。
夢千代日記はドラマや映画も見た世代ですが、その設定に沿った影の感じられるメロディとハーモニーの響きが美しい。
ここでバッハがもう一曲マタイから「愛ゆえに主は死にたもう」が弾かれました。こちらも構築感あるメロディとハーモニーのオリジナル部分と自由に弾かれる部分を面白く聴きました。
モンポウは意外でしたが、作曲家を志した武満が勧められた作曲家とのこと。演目はムジカ・カラーダというピアノ曲の閑喜さんによる編曲とのことでした。
本プロ最後は、映画「太平洋ひとりぼっち」からで華やかに締めくくられました。
アンコールは、映画「写楽」からいかにもアンコール向きのデキシーランドな曲で、これまた武満の知られざる一面を聴かせていただきました。

時にトークショーかと思うほど、休憩時間まで聴衆とコミュニケーションを取りながら和やかな雰囲気で進められ、音楽だけでなく充実した情報によって知的な楽しみもある充実した内容のライブでした。

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2026.04.06

KAZUMA FUJIMOTO SOLO GUITAR LIVE

Hdxsetdamaeqow 尾山台のumで行われた藤本一馬さんのライブに行きました。

閑喜弦介さんとのデュオを見た時からXでフォローしていたら、小林良輔さんのギターを使い始めたというニュースを聞き一度その音を聴きたく思っていたところ、ラジオに出演されたのを聴いてこれは行かなきゃと決意したのでした。ライブ通いはこういう広がりが楽しいです。

プログラムはすべてオリジナルで、優しいタッチで歌うようにメロディーが奏でられます。ギターらしい開放弦も交えたコードも美しく響き、5や7の変拍子を駆使する曲も心地よく聴かせてくれます。音楽を担当された映画からの曲も深みが感じられて気に入りました。
MCでも楽曲関連して思うところが語られ、いろいろ共感しながら楽しむことができました。

終演後に声をかけられて初めて気づいたのですが、自分の真後ろに小林良輔さんその人が座っていました。ご自身が制作されたギターによる演奏会なのでいらしても不思議ではないのですが、それにしてもなんという巡り合わせ。

せっかくの機会でしたので、家にあったカルロス・アギーレと共演したアルバムを持参したらもう手に入りにくいとのこと、林正樹さんとのアルバムも購入し2枚にサインしていただきました。
小林良輔さんのギターを使ったソロアルバムも構想されているとのことで、楽しみに待ちたいと思います。

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2026.03.19

鈴木大介 作品集 guitar solo

Hdpztb0buaafnm7 カフェ ブールマンで行われた鈴木大介さんが自作品を弾くライブを聴きました。

前半は12のエチュードからのプログラム。全体に技巧的内容が多いと思いましたが、それぞれの曲の制作経緯を交えながら鮮やかに弾かれました。最後に弾かれた「遠い河」が、行きつけの居酒屋の女将さんが亡くなった時に自然とできたというエピソードもありエモーショナルな感じで良かったです。

後半は委嘱や自演のためなどの経緯で作られた曲が並びました。全体にメロディアスで聴きやすく、こちらはリラックスして楽しめました。手元に「殿様1」ならぬ「Snow Apple, or Waiting」の楽譜があるので、そのうち弾いてみたいと思いました。

アンコールは武満徹特集。最近発売されたCDに収録されている「さようなら」「他人の顔」「波の盆」が美しく弾かれました。会場で販売されていたので、ちょうど良い機会と思い購入しサインしていただきました。家で聴いていますが、武満の劇伴音楽の深みのある響きがギターで美しく再現されていて素晴らしいです。
4月15日には同じ会場で閑喜弦介さんとのデュオもあると聞き、以前聴いて良かった記憶もあってその場で予約してしまいました。こちらも楽しみです。

会場のブールマンが投稿した演奏風景がかっこいい。

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