イーストエンド国際ギターフェスティバルでの各種イベント
リサイタルについては(こことここで)書きましたので、そのほかのイベントをまとめて書いておきます。
東京ギター展示会
毎年多くの製作家が新作ギターを携えて集まり、自由に試奏できるという楽しくも危険なイベント。今年も素晴らしいギターがそろいました。
弾いた中で印象に残っている楽器を列記します。(敬称略)
・小林良輔
今回は杉トップ。新しい構造と合わせて立ち上がりが良い。でも小林ギターの木質を感じる音色や分離の良さは他のギターとも共通している。ナチュラルな塗装が美しく杉もいいかもなんて思いました。(危険だ)
・君島聡(河野ギター製作所)
2022年からずっと試奏していますが、いつものことながら音量、バランス、弾きやすさとも申し分ない。日本材のギターが美しくもいい響き。(これも危険)
・佐久間悟
ヨーロッパの伝統的ギター音を再現していてハウザーよりもハウザーらしいハウザーモデルと感じた。音量も申し分なく現代的弾きやすさもある。プロのユーザーが多いのも納得。ガラコンサートでディオン・チョさんがいい音出してました。
・関場大一郎
クラファンに参加してステファニーちゃんと河野さんの試奏コンサートを見てから、どう成長しているか気になっている楽器。昨年試奏したときはブーシェらしい難しさを感じたが、以降プロの方が弾きこんだそうで音が出しやすくなったと感じた。透き通った音色は変わらないものの丸みが出てきたようにも思った。
試奏コンサート
展示楽器がホールで試奏されるコンサートを2コマ聴きました。
・尾崎琴音 × 閑喜弦介
尾崎さんはソルの同じ曲ですべてのギターを弾くという、誰もやってないけど試奏に相応しいスタイルでスタートして好印象でした。音が美しく演奏も手堅い方で今後の成長が楽しみです。
閑喜さんのコンサートはいろいろ行っているので一度は聴いたオリジナルや編曲ながら響きの良いホールで聴くのは格別で、楽器の違いを感じされてくれていましたが、音楽そのものを楽しむことに気持ちが行ってしまいました。ラミレスも良かったですよ。
・宮下祥子 × アントワーヌ·ボワイエ
楽器に合わせて曲を選んだり表現を考えるという心配りが感じられる演奏で、宮下さんは日本の巨匠だなあと思います。ビラロボスの協奏曲のカデンツァは圧巻でした。
ボワイエさんの演奏はこちらのとおり、異次元のものでぶっ飛びました。
ガラコンサート
今年も素晴らしいメンバーが揃って豪華なコンサートになりましたので、かいつまんで。
コンクールで45歳以上の特別賞を取られた三浦さんがはボッケリーニのソナタの第4楽章を立派に弾かれたのは素晴らしかった。
コンクール優勝者も含めアジアの若いギタリストのレベルも上がっていることを感じ、高齢化しがちなギター界を盛り上げていく交流の場になっていることを喜ばしく思いました。岡本拓也さん、斎藤優貴さん、ディオン・チョさん、ノッパコーン・ウアシリヌクロさんがの最後に弾いた四重奏の演奏にそれが現れていたことが素晴らしい。
その他、閑喜さんのいつもながらかっこいいジャズナンバーにしびれ、小暮浩史さんのフオッコで盛り上がり、宮下さんのカデンツァで巨匠再び、ボワイエさんのヤマンドゥナンバーで再度盛り上がり、イリーナさんの4曲も弾くサービス精神と、盛りだくさんの内容でおなかいっぱいになりました。
最後は演奏者、製作家、スタッフがステージに集まり大団円で3日間の祭典が締めくくられました。
終わって2日経ちますが、いまだに家ではイベントの話ばかりしていて、フェスティバルロスになっています。
毎回繰り返しになりますが、こんなに楽しいイベントを毎年開催してくれる樋浦さん夫妻には感謝することしきりです。今年もありがとうございました。

















