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2018.06.29

福田進一&大萩康司 ギターデュオ・リサイタル

調布国際音楽祭の中で行われた「平野啓一郎 をゲストに迎えて」という副題がついた標記コンサートに行きました。
このコンサートは、平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」に描かれている楽曲を中心に演奏される特別な企画です。

前半は、デュオでバッハとテデスコの平均律です。エグゼクティブプロデュサーの鈴木 優人さんへのオマージュとしてバッハから始めて、近代のテデスコに持ってくるという粋なプログラミングです。
続いて大萩さんのソロ。大萩さんの音は美しく表現も端正で好きです。聴き慣れた大聖堂も、2楽章の適切な繰り返しや3楽章の少し凝ったバージョンで楽しく聴けました。
前半最後は、再びデュオでソルの幻想曲。前半の最後を飾るのに相応しい選曲と華やかな演奏で盛り上がりました。

後半はトークセッションからスタート。皆さんの交友、さらには小説とギター音楽の関わりについてのお話もあり、このおかげで、それまでの演奏もその後の演奏も一層味わい深く感じられたように思います。もっと話を聞きたいとも思いましたが、コンサートの一部としたらこれぐらいが適切ですね。

そして、御大登場。バッハチェロ3はD調弦のト長調編曲で、低音の追加や装飾、旋律中に入れられる適切なアクセントとフレージングがギターならではの様式感を感じさせる演奏で、全曲聴きたくなりました。どこかで見かけたらCD買お。
その後の2曲も美しくかつギターの鳴らし切り方が見事です。
最後に再びデュオで、ピアソラのタンゴ組曲から2、3とアランフェス2楽章の2重奏版。
タンゴ組曲はスリリングさが半端ない感じ。ライブらしい演奏でした。そして、最後のアランフェスは、なんとオーケストラ部分をも再現する省略なしの完全版!カデンツァは交互に弾きながら、最後は2人でかき鳴らす圧巻の演奏。オーケストラとのバランスが気にならないので細かいニュアンスも良く聴き取れ、もしかしたらこれまで聴いた中で一番楽しめたんじゃないかと思いました。これは持ちネタになるんじゃないでしょうか。

終演後、本買ってサインの列に並びました。(実はまだ読んでなかったという。。)
皆さんお疲れのはずなのににこやかに対応されていて、周囲には鈴木優人さんも撮影に応じてらっしゃるし、フェスティバルならではの素晴らしい光景でした。
福田さんが私を見て「(この演奏会にはあまり居ないはずの)ギター知ってる人がいた」とおっしゃっていたように、ギター音楽が一般に広がっていくことが感じられ、ギターファンとして、色々な意味で嬉しい企画を催した調布国際音楽祭と「マチネの終わりに」を書いた平野さんに感謝しています。

<追記>楽屋裏の逸話。おもしろ意地悪な福田さん。



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