佐藤弘和作品を楽しむ会vol.3
立川市柴崎学習館ホールで行われた佐藤弘和作品を楽しむ会にうかがいました。
独奏から合奏まで、マンドリンやフルートまで参加する豊富なバリエーションの演奏を堪能しました。
以前所属していた多摩川(ギター)カルテットも出演し、「二十歳の頃」を客席で聞くことができました。最初つかみどころがないと思っていたこの曲が、今はどこか青春映画のようなドラマチックさを感じるいい曲に思えていて、客席でもその良さを感じることができました。
ギターデュオのHOPEという曲は多分初めてで、おそらく震災後に書かれた曲だと思いますが、佐藤さんらしい前向きな曲想が良いと思いました。
フルートとギターのデュオ曲のフェアリーテイルは作品展vol.4で弾かれたことを思い出しました。これも広く弾かれて欲しいので出版が待たれます。
秋のソナチネも久しぶりに生で聴けて良かった。立派な演奏でした。佐藤さんの結婚式にも流れていたというエピソードで、この曲に取り組みたいという気持ちが高まり、演奏内容も参考になりました。
マンドリンとギターの曲集はいろんな楽器と使えそうです。楽譜ありがとうございました。
齊藤泰士さんが弾いた 「航海者たち」は切れの鋭い演奏。本日の白眉だったのではないでしょうか。
立山讃歌は作品展vol.3でも弾かれたことを思い出しました。記憶あいまいですが(すみません)、開演前に永島さんがおっしゃっていたように、弾く機会を作ることの重要さを感じながら聴きました。
全体合奏の定番、光の街はプロの顔も多くみられる圧巻の演奏。いまだに手拍子のリズムすら覚えていない私は実はモグリかもしれませんが、3連のモチーフが生まれたエピソードとともに楽しく聴かせていただきました。
演奏に際して披露されたエピソードは初めて聞く話もあり、それぞれの曲への佐藤さんの想いを感じ、大切に弾いていかなくてはいけないと感じました。主宰されるブルーベルギター合奏団の方はいろいろご苦労もあると思いますが、これだけ多くの来場者がこれからもいろいろな形で支えてくれると思うので、長く続いて欲しい演奏会だと思いました。
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