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2015.11.02

ジュディカエル・ペロワ ギターリサイタル

豊洲文化センターで行われた、噂の怪物ジュディカエル・ペロワのコンサートを聴きました。

最初のバッハは、当初チラシにはBWV996とあったと思いましたが、演奏されたのは初来日と同じ997だったのがちょっと残念。しかし、柔軟な左手を駆使し内声までレガートに表現することで、バルエコ以来と言っても過言ではない対位的響きを再び聴くことができました。
続いて、ヴィラロボスのブラジル民謡組曲。この曲でも全ての音を高いレベルで鳴らし切っていました。耳馴染みのある曲でもこれまで気づかなかった響きの流れが聴こえてきました。
前半最後は、ドゥベツという人のロマン派っぽいビルトゥオジティ溢れる曲。6連トレモロまで入ってる!冷静に聴いちゃうと音楽的な深みはさほどでもないのかなと思う曲ながら、アンコールのレニャーニ同様、持ち前のテクニックと自身の音楽性で、聴衆をわくわくさせてくれます。

後半最初は、武満のエキノクスから続けて郷愁のショーロという意表をついた組み合わせです。左手のアクロバチックな押さえで、ここまで楽譜通りの音価で弾いた演奏は過去ないだろうと感じるほどの武満で明瞭に歌が聴こえてきて、ショーロの郷愁の歌に違和感なく繋がったのは、素晴らしかった。
続いてポンセのソナタ3番。好きな曲なんですが、いつも思うのは1楽章が長い。しかしこの日は、すべての音をしっかり鳴らして和声とメロディの美しさを同時に聴かせてくれ、曲の良さを堪能できました。

最後はアルベニスのカタルーニャとセビーリャ。この演奏もよく響く内声とテクニックを存分に発揮したリズムがすばらしく、バッハとともにかつてのバルエコの名演を思い出させてくれました。

できたばかりの豊洲文化センターは、音像が真ん中に浮かぶ響きが好ましいだけでなく、レインボーブリッジの夜景が演奏者の向こうに見える絶好の場所で、音楽を堪能できました。

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