Ricardo Gallen/Bach Complete Lute Works
知り合いのブログでRecard Gallenの19世紀ギターによるバッハリュート組曲全集が発売になっているのを知り、購入しました。
Recard Gallenについては、最近増えてきた「バカテクコンクール荒し野郎」の走りというイメ-ジを持っていますが、テクニックで表現の幅を広げているタイプだと思うので、こういう人は好きなんですね。YouTubeでも録音風景が公開されていたので、いよいよバッハアルバム出すか!という期待を持って聴きました。
多くのバッハの録音に比べて比較的自由にテンポルバートしていて、新しくも自然な感じ。繰り返しではふんだんに装飾が入っているどころか、旋律も大胆に変えていてスリリングですらあります。十分ポリフォニックに響いてはいるのですが、ペロワのような多声を立体的に弾き分ける演奏とは、対象的な印象です。1 9世紀ギターの雅なリュートに近い響きがその印象を強めているのかも知れませんが、より粒が揃っている感じで、バッハによく合っています。
私の一番好きなバッハアルバムはバルエコとペロワでしたが、このアルバムが加わりました。特にBWV996には決定盤がなかったように思っていましたけど、これはCDで聴ける演奏の中でベストなのではないかと思います。おすすめです。
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