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2012.11.29

バルエコ バロックリサイタル

バルエコの新譜「バロックリサイタル」を入手しました。

バッハ・チェロ1、スカルラッティ、シャコンヌという選曲は一脈セゴビアレパートリーに通じる所もあるように思いましたが、そこはバルエコ、自然な歌い回しと、しっかりした様式感で聴かせてくれます。
バッハのチェロ組曲第1番では、この美点が数多の録音の中でも他の演奏には無い表現となっているように思われます。この曲のベスト録音なのではないでしょうか。
スカルラッティは、古くからのギターファンには懐かしいK11からブローウェルの演奏で聴き覚えのある数曲に続きます。ここでは、初期のアルバム「イタリアンリサイタル」での演奏を思い出させるイタリアらしい瑞々しさとよく考えられた装飾にバルエコらしさが出て、楽しく聴けました。
ヴァイスは知らない曲ですが、ドイツ風味が際立つように感じられるのは、短調のせいだけでも無いようで、スカルラッティに続けて収録したプログラムの上手さを感じます。
最後はシャコンヌ。旧版のヴァイオリンパルティータ2の全曲録音と聴き比べると、最初はリマスターかと思うほど似た演奏ですが、注意深く聴くと最後の方で低音と装飾が違っているのに気付き、やっと新録音だと確信できました。しかし、こうして改めて集中して聴いてみると、低音を綿密に考えて付加した上に分離の良い音が乗ることで、和音がポリフォニックに響いているように感じることができました。この曲にパッションを求める方には物足りないかも知れませんが、響きの美しい構築感あふれるこのシャコンヌもベスト録音と言ってしまおう。

ということで、バルエコ党員推薦の1枚です。

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