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2011.07.23

熊谷俊之一時帰国リサイタル

7/15にGGサロンで熊谷さんのリサイタルを聴きました。

高田元太郎門下の縁で、以前、彼の演奏を聴き感銘したのを覚えていますが、その後、ウィーンでピエッリに師事し、東京国際コンクールでの2位入賞を経た成長を楽しみに伺いました。

最初の音を聴いた瞬間、失礼ながら、こんないい音出してたっけと思ってしまいました。しかも、その音に頼りすぎずに高いテクニックで丁寧に歌っていて、ロマン派的な作風の曲もいやらしさがなく、自然な音楽として響いていました。バリオスの「情熱のマズルカ」なんか、こういう風に弾けたらいいなあ。
さらにプログラムには、ポンセ、トローバ、テデスコのソナタ(ソナチネ)が3曲も載っています。これらの重量感あふれる曲も、テクニックで制するのではなく、あくまで詩的な美しさで表現するスタイルが、彼の特長になっていると感じました。

全体を通じて、もっと渾身のフォルテで叫ぶような場面があると、さらに表現の幅が広がって充実した印象が残ったかも知れないとも思いましたが、久しぶりに聴いた演奏での彼ならではの表現は、十分に音楽の美しさを伝えてくれるとともに、着実に成長していることを感じさせてくれました。

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