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2008.10.28

Voy Con Fusion/Toshi Onizuka

片言のスペイン語と僅かな滞在費をもって、彼が単身スペインに渡るのを見送った日から早十数年。スペインで鍛えた正確なコンパスと強靭なリズム、その後渡った米国での夜毎のギグでさらに練り上げられた彼独自の奏法がこの「Voy Con Fusion」に見事に結実しています。音楽的にもフラメンコ、ジャズ、ロック、ヒップホップという素材をナイロン弦ギターで料理したいわば「音楽のシチュー」ともいうべきもので、こだわりをもって長い時間をかけただけあり完成度の高いアルバムです。

鬼塚さんはナイロン弦ギター、ウード、エレクトリックギターを弾いており、打ち込みとパルマも本人の演奏ですが、参加メンバーの豪華さも聴き所です。
#7「Tango De La Tormenta」には、ウエザーリポートのドラマーPeter Erskineの甥でバークレイ音楽院を優秀な成績で卒業した凄腕ベーシストDamian Erskineが参加。#11「Shin Gi Tai」には同ベーシストと2007年のノースウエスト・ベスト・サックスプレイヤーに選ばれたRenato Carantoが参加しています。
その他の曲でも、#6「Blue Bossa」は有名なボサノバ曲をガーナ出身の2人のパーカッショニストとともに12分の8拍子のポリリズムでカバー。#9「Never Mind」はオレゴンのラッパーJay Mackとともに試みたヒップ・ホップとの融合で、後半の掛け合いでは素晴らしいグルーブ感を楽しむことができます。
また、#10「Laura」はスペイン時代の作品で、彼自身の音楽の原点を見つめなおしています。

超絶技巧を駆使したソロ演奏も魅力的なのですが、CDでは、ソロ演奏で出し切れない音を残すよりは、彼のこだわりが音楽の完成度を選んだと想像しています。
ライブではソロとなりますが、それぞれの良さを楽しむことができるとも言えるでしょう。
クラスタ現代ギターショップCDBABYで購入できます。Yahoo Musicでダウンロード購入することもできるようです。

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コメント

ありがとうございます。このプログのおかげで、鬼塚さんの言葉ではいいあらわせないすばらしい音楽を体感することができました。あんなに、体にストレートにくる生きている音楽は、はじめてです。踊りたくなる。自分の探していた音かも。鬼塚さんの手は、千手観音??(笑)もし、普段使いのギターの音で、聴いてしまったら、進行形のその音にとりつかれてしまったかもしれません。(セーフ)(笑)正直、すばらしすぎて、自分の意識が、ふっとびました♪(笑)CDも、素晴らしいですが、鬼塚さんの音は、お店で、聞きたいと思っていたので、クラスタで、聴けて最高でした。とっても、とっても、楽しい空間でした、みなさまにも、よろしくお伝えくださいませ。感謝。感謝♪

投稿: ラッキー猫 | 2008.11.05 21:55

ラッキー猫さん、ご来場ありがとうございました。

私自身も、日本でどこまで鬼塚くんの音楽が受け入れられるのか、心配しながら紹介しているところもあるので、このようなコメントをいただけると非常にうれしいです。

できればもっと多くの人に聞いてもらいたいと思っていますので、ご協力いただければありがたいです。

投稿: NoRhy | 2008.11.06 21:28

日本だと、どっかのクラブあたりで、DJと一緒にの感覚の方がおもしろいかもしれませんね。そういえば、ジャンルが違うかもしれないですが、内海イズルあたりを思い出しました。映像と一緒に演奏もおもしろいかも。鬼塚さんの音は、ジャンルがありそうで、ないところが楽しいです。日本では、そうとう音楽を聴いた、耳のいい方が、おもしろがって、受け入れると思います。感謝♪

投稿: ラッキー猫 | 2008.11.07 00:45

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