2017.10.17

福田進一著 6弦上のアリア

福田進一さんのエッセイ6弦のアリアを読みました。

前半のエッセイでは、大ギタリストがどのように作られたのかを垣間見ることができるだけでなく、物語としても面白く、特に、武者修行時代からパリコンで優勝するまでの経緯は感動的で、楽しく読むことができました。
さらに、修業時代に出てくる名前がすごい。近現代の作曲家や少し前の時代の巨匠と直に接していたこと、さらに、新世代の名手たちのデビュー時期にも遭遇していて、世界的巨匠になるにはこういった交友、さらにはそれを得る運も重要なんだなあと思いました。また、弾いた楽曲の量がハンパないこともうかがえて、これも巨匠の条件なんだなあと思います。

後半の対談も面白い。海外もさることながら、国内での交友関係の広さ、深さが国内マーケットでの成功の基礎になっているんだなあと思います。それも意図的でなく、自然に広がったことがうかがえるのが素晴らしい。

この本はギター音楽を愛好する人すべてにおすすめしたいと思います。他の楽器も含めプロとして身を立てようとしている若い人たちにも、参考になる書籍だと思いました。
付録のDVDで演奏も楽しめ、マスタークラスでは知り合いの秋田くんも登場していて、これもなんだか嬉しく、2,000円とは思えない濃い内容を楽しみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.09.02

2017夏のラーメン達

すっかり秋の空気になりましたので、この夏のラーメンをまとめておきます。
夏なのに意外と食べてました。

まずは、溝の口で洗足学園へ行った帰りに、麺匠 濱星というお店を開拓。
濃厚煮干しそばをいただきましたが、ここは大当たりでした。細麺と煮干しが効いた濃い目の醤油スープがよく合っていました。チャーシューは薄めながら2枚入りで、低温調理でローストビーフのような味わいで満足度は高い内容でした。

ファビオ・ザノンの帰りには、池袋で鶏そば壽という店を開拓しました。
細麺で博多ラーメン風ですが、鶏白湯スープと淡泊な鶏ムネ肉チャーシューで鶏づくしで、こってりを選んでもくどくないのが良いです。

岩川光さんの帰りには、初台の十二社大勝軒の閉店間際に滑り込みました。
ここは太麺でチャーシューもごつい感じでボリューム満点です。ただ、最近凝ったスープに慣れたせいか、スープには少し物足りなさを感じてしまいました。

毎年一度、高幡不動に寄る用事があり、小川というお店に行っています。
今年は、半チャーシュー麺というメニューで、いつも食べているバラ肉のチャーシューだけでなく、肩ロースもミックスできるようになっていたので、両方味わうことができました。ロースはバラのじわっと溶ける味わいはないですが、スープがしみる感じがなかなかいいです。来年は来れるかなあ。

調布でも麺坊 有惟という新店を開拓しました。
まずはおすすめの濃厚鶏白湯黒ラーメンをいただきました。熊本っぽいストレートの中太麺、ととろみのある鶏ベースのスープはコクのあるマー油とともになかなかの味わいでした。チャーシューも鶏ですが、これはなぜか豚ベースのものが食べたくなってしまった。でもいいお店です。また行きたい。

千歳烏山では栄じというお店でコク旨中華そばというメニューをいただきました。
ここもやさしい味わいの醤油ラーメンでした。ストレート麺、十分なボリュームのチャーシューも良い。最近こういうオーソドックスなのが好きだなあ。

久しぶりに激戦区の神保町で開拓。可似というお店に行きました。 つけ麺か迷いましたが、まずはラーメンということで、背脂煮干しラーメンをいただきました。
スープは玉ねぎみじん切りと背油で甘みを感じさせ、いい意味で煮干感は強くないです。平打ち麺ボリューム十分で、チャーシューも油を抑えてバランスがいい。最近時々遭遇するパターンの醤油ラーメンで、おいしくいただきました。

府中でも開拓。新しくできたショッピングセンターに移転して再オープンした麺創研 紅 BLACKに行きました。
焦がし醤油の真黒なスープはワイルドな雰囲気ながら味はしっかりとした中華スープで、コクもありうまいです。極太平打ち麺も食べ応えがあり、基本メニューでもチャーシュー2枚でコスパの高い一杯でした。

久しぶりの麺や庄のでは、創作麺の初鰹の冷たいラーメンをいただきました。
しっかりと鰹ダシの効いた冷たいスープは表面の油(なんだろう)と一体となって口当たりがよい。中太平打麺、トッピングの鰹と完璧なマッチングが素晴らしい一杯でした。

新宿では、人間ドックの後に同じビルにあった博多鶏ソバ 華味鳥を開拓。
鶏白湯ソハをいただきました。ここば鍋のお店が出しているだけありスープに重点が置かれていて、ポタージュのような甘みも感じるスープは確かに独特な旨みがありましたが、麺が普通すぎました。鶏チャーシュー、青梗菜などのトッピングが良かっただけに惜しい。

調布ではつけめんTETSUができているのを発見。
ここは急速にチェーン展開していますね。基本メニューのつけめんをいただきましたが、安心して食べられるクオリティでした。ちょっと高いのが難点でしょうか。

四谷三丁目ではホメリに行く前に鶏豚骨 一學というお店を開拓。濃厚鶏豚ソバをいただきました。
鶏と豚の組み合わせが徹底していて、チャーシューもそれぞれの肉が、スープも確かに豚骨と鶏がうまくブレンドされ、さらにどんぶり個別に撹拌されることでクリーミーになっていい風味が出ています。ホメリに行くときはまた食べたいですね。

南阿佐ヶ谷では、RAMEN CiQUEというお店を開拓。塩ラーメンをいただきました。
醤油と塩で麺、チャーシューまで変えるこだわりで、塩は細い縮れ麺に、ホロっと崩れるチャーシューで、なるほどよく合ってます。スープも味わい深くなかなかの1杯でした。

最後は、ガブリエル・ビアンコの前に急いで行った三鷹の麺屋さくら井です。
醤油らぁ麺をいただきました。「毎日飽きずに食べられるらぁ麺を目指している」とあるとおり、澄んだスープに細麺、低温調理のチャーシューが非常にオーソドックスながらバランスがよく、丁寧に作られているのがわかります。ここは再訪して別のメニューも食べてみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.08.29

ガブリエル・ビアンコ ギター・リサイタル

東京公演はここだけ(教えてくれた黒田さんに感謝)ということで、頑張って早めに職場を抜け出し初来日のガブリエル・ビアンコのリサイタルに行ってきました。

まず感じたのは、体の大きさを反映するかのような音楽の大きさ。実際、体の大きさはテクニックに反映しているようで、拡張でも無理のない確実な押弦力があり、発音も丁寧で音自体も太く美しい。そして、この技術を生かしながら、顔に出るほど(といってもパ○ルのような滑稽さはない)気持ちを込めてよく歌います。歌い方もフランス人らしくシャレた感じで良い。
これらの美点は、テデスコの世紀に渡る変奏曲に一番好ましく反映されたように思いました。変奏を含めてここまでよく歌っている演奏は初めてで、リズムも立っていて諧謔的雰囲気もよく出ていました。
重量感のある曲の間に有名な小品をはさむプログラムは、小品がちょうどよい箸休めになって意外と聴きやすい。しかも、小品もそれぞれよく練られて、単なる一般聴衆向けサービスではない気持ちの入った演奏で、十分に堪能できました。
これはアンコールにも現れていて、ちょっと田舎くさい(失礼)トローバもこの人にかかるとこんなに洒落た音楽になるし、アルハンブラもトレモロを見事にカンタービレさせていました。
使用楽器のスモールマンは音圧も凄く、ホール中に響き渡っていましたが、せっかく丁寧にやっている音色変化が実際の音に現れにくいように思いました。ここれほどの発音技術があるなら、いわゆる名器での演奏を聴いてみたいと思いました(誰か貸してあげれば!)。プログラムにもソナタや組曲なんかが1つ入ると、重みが出て完璧だと思います。

20代にしてこれ程の音楽を完成させているこの素晴らしい演奏家の今後の活動を注目していきたいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«佐藤弘和作品を楽しむ会vol.3