2020.03.04

Babies' Songs (recorded by Juan Carlos Laguna)

今の所オンラインでの配信しか無いようですが(Spotifyはここ)、ファン・カルロス・ラグーナさんが昨年出した佐藤弘和さんのBabies' Songsが出ているのを知人から教えてもらったので、聴いてみました。

メロディの優しさもさることながら、和音が豊かに響くように意識されて書かれているのを感じます。当然、曲調はゆったりしていて、ラグーナさんも美しい音で丁寧に弾いていることが感じられる演奏ですので、BGMとして流しておくのにも良いですね。

佐藤弘和さんの作品で、録音されたものは意外と少ないと思いますので、ファンの皆さんは入手されると良いと思います。この他でレコーディングされたものとしては、Daniel Quinnさんの日本人作曲家アルバムに入っている秋のソナチネ福田進一さんのハイパー・アンコールに入っている「素朴な歌」、松田弦さんのeverGrEeNに入っているエヴァーグリーンぐらいでしょうか。素朴な歌は、小関佳宏さんのファーストアルバム(売り切れてますがSpotifyにはあります)にも入っていますね。また、このようなプロのギタリストによる演奏や録音がももっと増えて欲しいなと思います。

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2020.02.07

Al Di Meola in Billboard Live Tokyo

最近いろいろ多忙ですっかり音楽関係のアクティビティが減っておりましたが、会社の友人がビルボードライブ東京で行われるアル・ディ・メオラライブに誘ってくれたので、良い機会なのかも知れないと思い、久しぶりにライブに出かけることにしました。

編成はピアノとボタンアコーディオンとのトリオというシンプルな構成。蛇腹楽器とギターは、空気で出す音と弦をはじいて出す音の親和性とそれぞれが和音を出せることから、一番相性がいいと思っていました。さらに和音や音域の厚みが出るピアノの組み合わせで、非常にバランスがいい音楽が展開されていたと思います。

演奏は、お家芸の早弾きは健在であるものの、アドリブソロのパートとして弾きまくるのではなく、ここぞというところでキメに使う感じで、以前と比べると複雑なリズムを前面に出しながら綿密に作曲されている印象を持ちました。実際、後で最新アルバムOPUSのリリース時の記事で「“作曲家でありギタリスト”と評価されるだろうね。“ギタリストであり作曲家”というよりも」と話しているのを見つけましたので、本人もそういう意識で演奏していたのだと思います。

思えば、アル・ディ・メオラを聴くのは3回目。1回目は30年ほど前に初めてニューヨークに旅行した時に、偶然到着日にブルーノートでライブがあって拙い英語で電話予約したのを思い出しました。当時は、ちょうどワールド・シンフォニアの頃で、ピアソラのタンゴ組曲(この辺が近い)やバリオスの大聖堂をギター2重奏+パーカッションでやっていたのが素晴らしく感激しました。

2回目はスーパー・ギター・トリオの再結成ツアーが日本に来た時で、生きているうちにパコとの地中海の舞踏(このあたりの演奏でしょうか)やマクラフリンを交えたバトルを聴けくことができたのが、最高に嬉しかったのを覚えています。

今回は、アルバムを聴き込んでないので、最初の方にどこかで聴いた曲があったかなという感じでしたが、最後の方ではピアソラのカフェ1930に続き、3月に出るビートルズアルバムVol.2に入る「ヘイ・ジュード」が弾かれ、アンコールは当然のことながら「地中海の舞踏〜広い河」で、昔を懐かしく想い出させながらも大盛り上がりさせてくれる素晴らしいライブでした。

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2019.05.20

ホルヘ・カバジェロ ギターリサイタル

イーストエンド国際ギターフェスティバルで、今年もまた凄いコンサートを聴きました。

2001年の東京国際ギターコンクールでの鮮烈な演奏を記憶していて、いつかリサイタルを聴きたいと思っていたホルヘ・カバジェロです。

前半は、アルベニスの組曲イベリアからの4曲でスタート(エボカシオンアルバイシンマラガはYouTubeにありました)。ギターソロで弾くのは相当難易度が高いと思われるのですが、軽々と弾ききり技量を見せつけます。さらに、和音のバランスが良く音そのものの美しさと多彩な音色、ビブラートを効かせて歌わせることで、ピアノにないギターならではの情感溢れる演奏を聴かせてくれました。
次のバッハの半音階的幻想曲とフーガがまた凄い。美音故にチェンバロでは聞こえる弦を弾く音がないため、音楽がはっきり浮かび上がるように感じられ、和音のバランスの良さによる声部の明瞭さと相まって、この名曲をより魅力的に聴かせてくれたように思います。

後半は展覧会の絵山下和仁の演奏を直接聴き、レコードを繰り返し聴いたリアルタイム山下世代としては、特別の思い入れがある曲で、この曲の生演奏をまたも聴くことができることはそれだけで大きな喜びです。カバジェロは彼なりの緻密な演奏で、ある意味山下よりも美しく響かせながらこの曲を聴かせてくれました。一方で、山下はよりパッション溢れる演奏だったことも思い起こされ、改めてそれぞれの凄さを感じた時間となりました。

振り返ると、演奏曲は全て鍵盤からの編曲なんですが、ギターならではの表現でオリジナル以上の魅力を引き出せることを示すコンサートであったように思います。
終演後は、サインの列に並びかつての東京国際で演奏を聴き、その時の参加者の中でー番良いと思ったので今日来たなどと話し、一緒に写真を撮ってもらいました。今から再来日が期待されます。次はバッハのリュート作品やテデスコ、ロドリーゴ、タンスマンなどの近代物などオーソドックスなギターレパートリーも聴いてみたいですね。

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